2015年12月08日
四季という宇宙

樹木というのは、それだけで
宇宙と存在の秘密を開示しているようにさえ見える。
四季という円環的時間を
その相(すがた)の変化において刻印している。
ある現代詩人がうたったように、
木はそこに立っているだけでも奇跡を感じさせるくらいなのである。
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近代が作り上げたものなど、
四季の巡りの中で変化する樹木に比べたら、
何ほどのことがあろう。
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時間が存在するのは3次元以下の世界と言われる。
4次元はすでに時間の流れが3次元と異なっており、
そして5次元以上には時間は存在しない。
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だとすると、3次元世界の美の要素のひとつは、
やはり時間であり、変化であるのではなかろうか。
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冬枯れの季節に、
葉を落としたクヌギ林の中を行くのが好きだ。
冬の陽光が差し込み、
霜柱がサクサクと音を立てる。
そこにも宇宙がある。
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ナマステ。ピース。
Posted by bokenlle at 14:31│Comments(0)